事実は小説よりも樹なり
ちゅらさん (01'07'07)



 4月から、NHK朝の連続テレビ小説の「ちゅらさん」をずっと見ているのですが、これが面白い!もう非常ーに面白い。もちろん誰が見ても楽しめるの内容であるのは当たり前なのですが、特に自分好みな内容なのです。

 沖縄県の小浜島にある、小学生の恵理の家の民宿に、不治の病を負い余命短い中学生の和也と、その弟の小学生の文也が母親に連れられてやってくる。和也は亡くなる直前、恵理と文也に将来結婚したらどうかと提案をし、2人は約束を結ぶ。とうとう和也が亡くなり文也が東京に帰る日、恵理は遠ざかる船を走りながら見送り叫んでいた。「結婚しようねー、大人になったらいつか結婚しようねー。」

 んで、とうとう今日の回で(しかも7月7日!)、大人になった恵理と文也君が結婚の約束を果たすというとこまできて、もう感動の嵐です。いや、むしろ嵐というより、その感動は小浜島に吹く風のようです。あまりに感動して思わず約半年ほったらかしにしておいたホームページを更新してしまうほどです。はい。

 ただ一方、残念なことに世間では「ちゅらさん」ではなく違ったことで連日沖縄の事が大きく取り上げられています。沖縄の北谷町のアメリカンビレッジで起こった女性暴行事件のことです。

 先日とあるニュース番組を見ていたら、「日米地位協定」の改定について、
 「日本は、容疑者の起訴前の身柄引渡に関してアメリカ側が『好意的配慮』を払うという規定があり、他の米軍が駐留する国々との比較で考えても、一番優位な内容の『地位協定』になっているのに関わらず、さらに改定を要求するのは他国のことを考えず自分の国のことしか考えていない訳で、適切ではないし、また実際難しいのでは?」
 というような趣旨のことを言っていっていました。
 要は、「今時点でも他の人に比べて、一番いい扱いを受けているのにさらに『もっともっと』とおねだりするのは良くない」というような趣旨の訳ですが、ぼくは怒りを感じるのを通り越して、ただただ空いた口がふさがりませんでした。

 そもそも日本にアメリカの基地があること自体考えなくてはならない問題ですが、ここではそのことはひとまず置いておくとしても、アメリカも日本に基地を存続させる意向ならば、容疑者の引渡についての規定や、更には思いやり予算といった特権を認められるのではなく、きちんと日本の法律と物価の高さにしたがってリスクと負担を自分で払うべきであると思います。

 そして行く行くは、この問題の根本にあるアメリカ軍の基地の存在、そのものを考え直さなくてはいけないと思うのです。