事実は小説よりも樹なり 2004・34
入間航空祭 1 航空自衛隊入間基地 (2004'11'10)



航空自衛隊タオル
今回購入した、航空自衛隊の子供用(?)タオル
「SORANOMAMORI(空の守り)」と何故かローマ字で書かれている

入間航空祭、入口附近の人出  埼玉県・航空自衛隊入間基地において、11月3日、「入間航空祭」が開催された。毎年文化の日に行われ、地元民にとってお馴染みとなっている。今年は約18万人もの人出で賑わったという。自衛隊基地内に入れる、数少ないチャンスとばかりに足を運んだ。(写真=入口附近の人出)

◇入間基地とは?
 東京・池袋より、西武池袋線に乗って約40〜50分。「稲荷山公園」駅を降りると、そこはもう入間基地である。基地の近くに駅があるというよりも、基地の中に電車が通っている。敷地は、約3.000.000平方m。つまり、東京ドーム約64個分。滑走路は、全長約2000m・幅約45m。(ちなみに、在日米空軍の横田基地、嘉手納基地の滑走路は、共に4000m級であるから、入間基地の倍ほども長いことになる。)

 入間基地には、中部航空方面隊の司令部をはじめ、16個の部隊と約4,300名の隊員が置かれており、航空自衛隊最大級の規模である。この「中部航空方面隊」とは、首都圏・中京・京阪神といった日本の中枢地域を含む、最も広い防空空域を担当しているのだという。また、防空だけでなく、空輸、補給の拠点という重要な役割も果たしており、全国航空輸送網の中枢ターミナルとしての施設や設備を整えている。保有航空機は、輸送機などを中心とした約50機で、戦闘機は無いとのこと。

子供連れ家族 ◇いざ「入間航空祭」へ。
 11月3日。西武池袋線の最寄駅へと向かったところ、なんと、航空祭用の特別往復切符が売られていた。人気のほどがうかがえる。「稲荷山公園」駅について驚いた。人、人、人であふれかえっていたのだ。特に子供連れで来ている人が、圧倒的に多い。

焼きソバ露店  基地内へと入ると、さらに混み合いが増していた。焼きソバやだんごの露店には多くの人が群がり、芝生にシートを広げて場所取りしている様子は、花火大会と錯覚してしまうほど。はしゃいだ子供が走り回り、迷子案内が頻繁に放送されている。何も説明が無ければ、とても自衛隊基地内部の風景とは思えないだろう。

「USAF(合衆国空軍)」Tシャツ  そんなお祭り気分の中、繁盛しているのは食べ物の露店だけではない。自衛隊グッズを売る露店も、帽子やバッチ、プラモデルを求める人で大賑わいであった。露店には、なぜか日の丸の他に星条旗と英国旗もなびいており、「USAF(合衆国空軍)」と書かれたTシャツや、「USS KITTY HAWK CV63(合衆国海軍 空母キティーホーク)」と書かれた帽子などが売られていた。(写真=子供用のサイズのTシャツ)

人寄せパンダ  自衛官募集のテントでは、パンダの着ぐるみが子供達と握手をしている。ずいぶん早い青田買いである。遊園地などでも見かけそうな風景だが、違う点といえば、パンダのコスチュームが迷彩服。

 飛行場地区では、航空機の地上展示が行われていた。そして、午後からはブルーインパルスによる曲技飛行があったのだが、その様子についてはまた次回に。