事実は小説よりも樹なり 2004・23
屋久島への旅 1 「青春18きっぷで岡山へ」 (2004'08'15)



香川県・高松港にて
香川県・高松港にて

 8月3日(火)
 屋久島への旅の出発日である。23時55分品川発の夜行の指定席券を取っている。にもかかわらず、練馬区の自宅を出たのが22時45分。学校もバイトも、いつもぎりぎりの時間になって出発するが、これから屋久島まで行こうとする時まで、同じことをやっている自分に、我ながら嫌気がさす。電車には、結局5分前に滑り込みセーフ。

 8月4日(水)
 朝5時55分、岐阜県・大垣着。電車を乗り換えると、徐々に通勤客が増えてきた。8時半頃に大阪着。そこでふと、関西風の立ち喰いそばを食べてみようと思い立つ。確か、大阪では油揚げののったそばを、「たぬきそば」と言って、「きつねそば」というものは存在しなかったハズだ。加えて、だしが薄いのが特徴と言われる。

揚げ玉  大阪駅の立ち喰いそば屋で注文をする。「たぬきそば下さい」。出てきたそばには、確かに油揚げが乗っていた。でも、東京で言うところの「たぬきそば」を食べたい時には、どうしたら良いんだろう?その答えは、カウンターの上に乗っかっていた(写真)。そう、揚げ玉は入れ放題なのである。そう考えると、揚げ玉でお金を取る東京のほうがセコいのかもしれない。

 大阪を出発し、岡山へ移動。一緒に屋久島へ行く親友のニョーリーが、いま仕事で岡山に住んでいるのため、まずはここで2泊する予定なのだ。ただ、夜まではまだまだ時間があるため、岡山から四国へ行ってみることにする。岡山から電車で瀬戸大橋を通り、1時間ほどで香川県高松へ。

讃岐うどん  生まれてはじめての四国である。香川といえば、讃岐うどんである(写真)。高松駅に着いて、そのままうどん屋に直行。本場で食べた味はというと、やはり美味い。とはいえ、東京のセルフ讃岐うどん屋で食べるのと、そんなに変わらないかも・・・。まあ、庶民の味だから、そんなにびっくりするほど味に違いはうまれないのかもしれない。

 高松の市街を散策し、夜に岡山へ戻る。仕事を終えたニョーリーと、まずは和食の店で一杯。ボトルを入れた黒糖の焼酎が美味くて、ついロックで何杯も飲んでしまう。更に、2軒目へ移動。最後はとんこつラーメン屋で締める。お腹一杯なのに、つい替え玉までしてしまった。

 8月5日(木)
 朝の連ドラ「天花」の主題歌で起きる。ニョーリーが、朝ご飯に「ゴーヤチャンプルー」を作ってくれた。これが、めちゃんこ美味い。高級レストランに招待するより、美味しい手作りの料理でもてなされたほうが、本当の意味での「接待」だなと思う。ぼくは、ハワイで9ヶ月間実家を離れ、寮生活をしていたにも関わらず、自分で作った料理はカレー1回きりである。

 昼には、平日のガラガラの、ショートホールのゴルフ場でラウンド。生まれて2回目のゴルフのため、パー3なのに2桁たたいてしまうことも。もっと上手くなって、ちゃんとしたコースを回ってみたいものだ。

渋川海水浴場  夕方には、海水浴場へ。いい大人の男2人が、海に入って土左衛門の真似などをしてはしゃいでいる姿は、傍から見たら気持ち悪い以外の何物でもない。(写真=岡山県渋川海水浴場)

 夜には、晩御飯を食べに沖縄料理屋へ。しかし、あいにくラストオーダーは既に終了。さらに通り雨にも降られてしまう。結局、韓国料理屋へ。1日遊んで大分眠たいのに、ビールを飲めば飲むほど意識がはっきりとしてくるのは何故なんだろう。一種の酔拳みたいなものか?気がついたら、食べ物の話ばかり書いてしまっている。旅の話、次回も続く。